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【跡地】Mono-(B)Log 2nd

戸倉/サキガミ が 好き勝手にやっていく blog です。 引っ越しました。

2024.03.29
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2013.01.04
 あけましておめでとうございます。(2回目)

 今日は創作ネタ…というか「小話」を投稿してみます。
 習作的な四伝短文と、ルインリリースネタ

 今更ですが一次創作小説サイト http://wdwd.web.fc2.com/wd/ にて祝・「四伝」改稿完了!記念的なモノ、になるのかなあ? 久しぶりに「彼ら」を書きました。(短いですが)
 改稿版四伝の3~4部も「紙の本」にします! ぼちぼち発注します。

 
■ 「四精霊の伝説」短文

 ただの短文です。オチなし。単に「彼ら」を書いてみたかっただけ。

 大きな窓からはたっぷりの陽光が差し込み、スパイシーな香りが食欲をそそる明るい店内。五人は焦げ茶色の木製の椅子に腰掛け、椅子と同じ色をした木製の四角いテーブルを囲んでいた。
「俺は十辛にチャレンジする」
 メニューをちらりとも見ずにバートが宣言すれば、
「あ、あたしも十辛で!」
 サラが声を弾ませて続く。
「ついにこの日が来たわねっ、バート!」
「ああ、待ちかねたぜ……! まっ、俺にとっちゃあ楽勝だと思うけどなっ! サラは無理すんなよ」
「あら、あたしだって楽勝よ、きっと」
 サラとバートは顔を見合わせて瞳を輝かせながら、何やら燃えていた。
「……バートはともかくサラも九辛までクリアしてたのか……。いつの間にっ」
 キリアはメニューの文字を目で追いながら、驚き三割呆れ七割で呟いた。
「えーと、じゃあ、俺は甘口」
「オイ、この『激☆カレー屋』で甘口とかなめてんのか」
 リィルのオーダーにバートが不満気な顔をすると、リィルはふう、と、わざとらしくため息をついてみせた。
「わかってないなあバートは。カレーの旨味が一番味わえるのは冷めた甘口なんだぜ」
「何その持論……」
 キリアは疑わしげな視線でリィルを見る。
「騙されちゃだめよキリア。リィルちゃんこう見えてこの中で一番味音痴なんだから」
「うわサラさんいつになくきっつ」
「キリアも一度、リィルの作った料理食ってみると良いぜ……」
 バートは遠い目になって言った。
「へえ。なんか意外。……でもそういえばリスティルも料理下手だったな」
 キリアも遠い目になってくすっと笑みを漏らす。
「確かにねー。サイ兄の料理の腕はプロ級なんだけどね。……って何でリス兄の話になってんの」
「淹れてくれるお茶は美味しいんだけどね。マニアックな茶葉だけど」
「あはは。それはそうと……わたしは季節限定グリーンキーマカレーにしよっかな。キリアは決まった?」
 リネッタが隣に座るキリアに声をかけると、
「私はオムライス」
 がくっ、と、キリア以外の四人の身体が傾いた。
「キリア……相変わらずマイペースだね。うん、だがそれが良い」
 リネッタは悟りを開いたような穏やかな笑顔でキリアを見た。リネッタはいつだってキリア贔屓だ。見つめられてキリアはちょっと焦る。
「あ、え、だって、私卵が食べたい気分だったから……」
「えっと……、別に良いんじゃない? ほら、特製カレーソースがけ、ってのもあるし」
 リィルが何となくフォローっぽい発言をしてやると、
「特製甘苦トマトソースがけ……いやいやサーモンクリームソースも捨てがたいな」
「…………」
 真剣そのものの表情でメニューとにらめっこするキリアに、他の四人はしばし言葉を失った。

 もしかしたら この後、番外編的なちょっとしたお話に発展するかもしれませんが…、予定は未定。


■ 続・ルインリリース 短文集

 →2/1記事に移動しました。
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